リウマチ科
概要・治療方針
当院リウマチ膠原病センターは、内科系医師と整形外科系医師が協力して診療する目的で、1996 年4月に設立されました。その後、関節リウマチや脊椎関節炎(SpA)に対する分子標的治療が非常に進歩したことから、現在では内科系のリウマチ専門医が主体となって診療を行っています。
リウマチ性疾患の通院患者は現在1300名程度、原病あるいは合併症による入院患者は常時10 数名です。そのうち、関節リウマチの通院患者数は約600例、脊椎関節炎は約100例です。
関節リウマチに対しては、メトトレキサートを薬物療法の中心的な薬剤として使用しています。当院の通院患者さんの多くが高齢者なので、治療開始前に腎機能や肺病変の有無をきちんと評価しています。内服の抗リウマチ薬で効果が不十分な場合には、バイオ医薬品やヤヌスキナーゼ阻害薬を導入しますが、当院ではリウマチ患者さんの約4割の方にこれらの薬剤が使用されています。最近では、複数の値段の安いバイオ後続品が承認されていますが、当院でも投与可能です。点滴のバイオ医薬品による治療は、通院治療センターで行われます。
強直性脊椎炎や乾癬性関節炎などの脊椎関節炎にも、多数のバイオ医薬品が承認されていて、しかも、リウマチよりも多くの種類の薬剤が存在し、治療の選択肢が増えています。
線維筋痛症については、現在、当科に所属の常勤医(顧問を除く)で、それを専門としている医師はいません。したがいまして、ご紹介を受けても、再度、都内の専門クリニックへ紹介となる場合もあります。
当センターは、日本リウマチ学会「教育施設」であり、リウマチ専門医を目指す内科専攻医も受け入れています。現在、信州大学医学部医学科 内科学第三教室および昭和大学 リウマチ・膠原病内科のご協力を受けて、複数の内科専攻医が、病棟や外来の診療を行っています。
お知らせ
現在、浦野医師の外来は、紹介及び初診患者さんの受付を中止させていただいております。診察をご希望される患者さんには大変申し訳ありませんが、ご理解いただきますようお願いいたします。
医師紹介
永井 立夫 (ながい たつお)
1996(平成8)年卒
役職 | 膠原病科部長、リウマチ科部長、
総合診療科部長、リウマチ膠原病センター長 |
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資格 | 日本内科学会総合内科専門医・指導医 日本リウマチ学会専門医・指導医 信州大学臨床教授 |
専門分野 | 関節リウマチ、中枢神経ループス、ベーチェット病 |
浦野 房三 (うらの ふさぞう)
1976(昭和51)年卒
役職 | リウマチ膠原病センター顧問(非常勤) |
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資格 | 日本リウマチ学会専門医・指導医 多発性付着部炎研究会顧問、日本脊椎関節炎研究会理事 日本線維筋痛症学会理事、日本リウマチ学会評議員 信州リウマチ膠原病懇談会顧問、線維筋痛症友の会顧問、日本整形外科学会会員 |
専門分野 | リウマチ性疾患(関節リウマチ、脊椎関節炎、線維筋痛症など) |
小野 静一 (おの せいいち)
1983(昭和58)年卒
役職 | リウマチ科医師(非常勤) |
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資格 | 日本整形外科学会専門医 日本リウマチ学会専門医・指導医 日本リハビリテーション医学会認定臨床医 日本医師会認定産業医 日本東洋医学会漢方専門医 日本リウマチ財団登録医 |
専門分野 | リウマチ性疾患、線維筋痛症、東洋医学、栄養学 |
担当医表
リウマチ膠原病 センター |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
午前 | 下島
永井 |
安村
浦野(予約) 小野②④⑤ |
古川
永井 浦野②④⑤(予約) |
小川
飯村 浦野②④⑤(予約) |
原
浦野(予約) 小野②④⑤ |
|
午後
(予約のみ) |
下島
浦野 |
松井 | 古川
小岩井 |
林①③⑤
中村② 飯村 |
鈴木貞 |
*担当医表はリウマチ膠原病センターのものです。
*詳細は外来へお問い合わせください。
*土曜日は休診です。