診療科

外科・肛門外科・消化器外科

概要・診療方針

・現在、外科医8人にて診療しております。
・外来診療、腹部救急疾患、消化器がんに対する手術・術後定期検査・化学療法・緩和医療など一般外科を中心に、地域のための標準的な治療を目指しています。

診療内容

・午前中は外来、検査、午後は手術を中心に行っています。
・毎朝カンファレンスを行い、通院および入院患者さんの治療方針や手術内容・術後経過を話し合い外科医8人によるチーム医療を行っております。

取り扱っている主な疾患

悪性疾患

食道がん、胃がん、大腸がん、肝臓がん、膵がん 消化管GIST など

良性疾患

胆石、鼡径ヘルニア、腹壁瘢痕ヘルニア、 など

その他

急性虫垂炎、腸閉塞(イレウス)、消化管穿孔 など

実績・治療成績

・外来患者は1日60名以上、平均入院患者数は約50名、年間約900名の入院があります。
・手術件数は年間約500件あります。

腹腔鏡手術

・2013年より体に優しい、腹腔鏡手術を積極的に導入しております。
腹腔鏡手術とは、腹部に2~15mm程度の穴を開け、腹腔内に炭酸ガスを注入しながら、内視鏡や専用の手術器具を挿入し、モニターに映し出される様子を見ながら手術を行う方法です。
傷口が小さいことから痛みは少なく、術後早期に歩行できるようになります。
そのため、術後の肺炎などの合併症が生じにくくなり、早く退院することができます。また、整容性(見た目)も通常の開腹手術よりもきれいになります。開腹手術よりも、術後の癒着が少なく腸閉塞などが少なくなります。
胆石はもちろんのこと、現在は胃癌や大腸癌、鼡径ヘルニア、虫垂炎にも行っております。
また、早期癌だけでなく進行癌にも行っております。

緊急手術

・年間手術のうち20%-30%が消化管穿孔や虫垂炎、腸閉塞(イレウス)などの緊急手術を要する疾患であり、手術室と協力しながら迅速に対応しております。
また、緊急手術においても可能な疾患であれば腹腔鏡にて行っております。

抗がん剤治療

・初回時のみ原則入院にて行っておりますが、2回目以降は外来通院にて行っております。
当院の通院治療センターには現在10ベッドあり、午前枠-午後枠を設け1日20人治療可能となっております。
現在、当院全科では月200人外来通院で化学療法を行っておりますが、外科は月約50人行っております。

緩和医療

・外科医だけでなく、院内の緩和医療チーム(医師4人(外科医、泌尿器科医、呼吸器内科医、精神科医)、緩和ケア認定看護師2人、栄養士1人、薬剤師2人、医療ソーシャルワーカー1人)と連携し、患者さんの疼痛緩和を行っております。

当科の特徴

・当科は救急疾患以外では、癌に対する手術が主体であり、根治性の高い手術を目指しています。
また術後の抗癌剤治療を併用し、集学的な治療も行っています。
・人間ドック・検診などを積極的に受け、異常があればすすんで精密検査を受けていただきたいと思います。

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主な疾患と治療方法

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胃癌
症状

・初期には自覚症状はありません。
・胃がんが進行すると、上腹部痛、嘔気、げっぷ、不快感などが出現します。
・また、胃がんの発生部位によっても症状は異なります。
<入口(噴門部)>食物が胃に入りにくくなり、つかえ感や胸焼けなどの症状が出現します。
<出口(幽門部)>胃の内容物が十二指腸に流れにくくなり、胃もたれや腹部膨満感、嘔気、嘔吐などの症状が出現します。

検査

・胃カメラ、胃透視(バリウム検査):胃がんの部位や大きさを確認します。
・CT、PET-CT:胃がんの広がり(転移など)を確認します。
・血液検査:胃がんによる貧血や腫瘍マーカーを確認します。

治療方法

・原則は切除です。
・早期がんであれば、胃カメラ(内視鏡)にて切除や腹腔鏡にて手術を行います。
・進行がんで、手術可能であれば腹腔鏡や開腹手術にて切除します。
・進行がんで、手術が不可能であれば化学療法(抗癌剤)を行います。
・また、手術と化学療法を組み合わせて行うこともあります。

大腸癌(結腸癌、直腸癌)
症状

・初期には自覚症状はありません。
・大腸がんが進行すると、血便、便が細くなる、便秘や下痢を繰り返す、残便感などが出現します。
・大腸がんが更に進行すると、間欠的腹痛(絞られるような痛みの後に楽なる腹痛を繰り返す)、腹部に硬結蝕知(固いものがふれる)、腹部膨満感から腸閉塞(大腸がんにより大腸が閉じてしまう)などの症状が出現します。

検査

・大腸カメラ、注腸(バリウム検査):大腸がんの部位や大きさを確認します。
・CT、PET-CT:大腸がんの広がり(転移など)を確認します。
・血液検査:大腸がんによる貧血や腫瘍マーカーを確認します。

治療方法

・原則は切除です。
・早期がんであれば、大腸カメラ(内視鏡)にて切除や腹腔鏡にて手術を行います。
・進行がんで、手術可能であれば腹腔鏡や開腹手術にて切除します。
*大腸がんは肝臓に転移することが多く、同時に手術することもあります。
*以前は、直腸がんの多くが人工肛門を作る手術が多く行われていましたが、現在は70%以上が人工肛門を作らない手術になっています。
・進行がんで、手術が不可能であれば化学療法(抗癌剤)や放射線治療を行います。
・また、手術と化学療法を組み合わせて行うこともあります。

鼠径ヘルニア(いわゆる脱腸)
症状

鼠径部(足の付け根)の膨隆(膨らみ)、違和感、痛み、便秘などの症状が出現します。

検査

主に診察で診断しますが、CT検査を行うこともあります。

治療方法

・原則は手術です。
・筋トレや薬剤などで治療することはできません。
・基本的は、腹腔鏡にて手術を行っています。
*開腹歴のある方や泌尿器科疾患の既往がある方は、前方アプローチにて行うこともあります。

医師紹介

池野 龍雄 (いけの  たつお)

平成2年卒

役職 副院長、診療部長、外科統括部長、内視鏡手術センター長、医療安全管理室長
資格 日本外科学会指導医・専門医
日本消化器外科学会指導医・専門医
日本消化器内視鏡学会指導医・支部評議員
日本消化器病学会指導医・支部評議員
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本臨床外科学会評議員
専門分野 消化器外科
五明 良仁 (ごみょう よしひと)

外科部長、平成3年卒

役職 外科部長
資格 日本外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会消化器外科専門医・指導医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
検診マンモグラフィー読影認定医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
専門分野  消化器外科、肝胆膵外科、内視鏡外科 など
荻原 裕明 (おぎわら ひろあき)

2001(H13)年卒

役職 外科部長
資格 日本外科学会専門医
日本消化器外科学会専門医
消化器がん外科治療認定医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
専門分野
有吉 佑 (ありよし ゆう)

2012(H24)年卒

役職 外科医長
資格 日本外科学会外科専門医

日本消化器外科学会消化器外科専門医

日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医

日本がん治療認定医機構がん治療認定医

日本内視鏡外科学会技術認定医

ICD制度協議会インフェクションコントロールドクター

専門分野
高畑 周吾 (たかはた しゅうご)

2015(H27)年卒

役職 外科医師
資格  日本外科学会外科専門医
専門分野
山本 直哉 (やまもと なおや)

2020(R2)年卒

役職 外科医師
資格
専門分野
宮本 英雄 (みやもと ひでお)

昭和58年卒

役職 外科顧問、健康管理部顧問
資格 日本外科学会指導医・専門医
日本消化器外科学会指導医・専門医
日本消化器病学会指導医・専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本東洋医学会専門医
検診マンモグラフィー読影認定医
日本プライマリケア連合学会認定医・指導医
日本がん治療認定医
日本人間ドック学会専門医
専門分野  消化器外科(食道、胃、大腸)

担当医表

外科
担当医 池野 池野 宮本 池野 池野 池野
髙畑 荻原 髙畑 荻原 荻原 山本
五明 五明 五明 五明 髙畑 五明
有吉 山本 有吉 山本 有吉
渡邉②④

午後/予約

秋田 宮本 宮本 11時~