センター

内視鏡手術センター

概要・診療方針

内視鏡手術とは、からだに2~15mm程度の穴を数か所開けて、そこから内視鏡や専用の手術器具を挿入し、モニターに映し出される様子を見ながら手術を行う方法です。
現在は、消化器外科、婦人科、泌尿器科、呼吸器外科、整形外科などの多くの診療科で行っております。
消化器外科、婦人科、泌尿器科では腹部に穴を開ける腹腔鏡手術。
呼吸器外科では、胸部に穴を開ける胸腔鏡手術。
整形外科では、関節鏡手術などがあります。

内視鏡手術の長所

患者さんにとって
  • 体液の喪失や出血が少ない
  • 傷が小さいため、手術後の痛みが従来の手術と比べて非常に少ない
  • 手術の傷あとが目立たず、美容上も良い
  • 手術後の腸管の癒着が少ない(腸閉塞が少ない)
  • 痛みが少ないため手術後早期から歩くことが可能
  • 術後の肺炎等の合併症も少ない
  • 退院や社会復帰も早い
医療者側として
  • 良好な拡大視野で手術が行える
  • モニターで映し出すため術者全員が同じ視野を共有できる

内視鏡手術の短所

  • 手術の難易度が比較的高くなる(習得に時間がかかる)
  • 手術時間が長くなることがある
  • 機材への依存度が高い(良質な機材の確保が必要)

癒着がひどい場合や、出血があり止血が難しい場合などで内視鏡手術を続けると危険なことがあります。このような場合は内視鏡手術に固執することなく、通常の開腹手術や開胸手術に切り替えることになります。内視鏡手術が始められた初期の頃には主に炭酸ガスでお腹を膨らませることによる合併症(心臓や肺への負荷、肺塞栓症など)が時にみられましたが、現在では機器の改良や麻酔法の改善などにより、極めて稀になっています。

 

これらのことから、当院においても患者さんにやさしい内視鏡手術を導入しております。
*詳細については、各科のページをご参照ください。

医師紹介

五明 良仁 (ごみょう よしひと)

1991(平成3)年卒

役職 外科統括部長、内視鏡手術センター長
膵がんセンター副センター長
資格 日本外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会消化器外科専門医・指導医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
検診マンモグラフィー読影認定医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
専門分野  消化器外科、肝胆膵外科、内視鏡外科 など