診療科

漢方診療科

漢方とは

「漢方治療のよい適応」

大きくわけると 5 個に分けられると思います。

  1. 免疫的な異常(アレルギーなど)
  2. 虚弱体質(かぜを引 きやすいなど)
  3. 心身症傾向(落ち込みやすい等)
  4. 現代医学的治療で副作用が生じやすい方(高齢者など)
  5. 現代医学的治療が無効だった方。

現代医学的治療で速やかに改善する可能性の大きい方や悪性腫瘍などで手術 適応が明確な方、緊急度が高い方などを除けはほぼ適応があります。

Ⅰ.はじめに

日本は、西洋医学と漢方医学を一元的に実践できる唯一の国であり、診療にあたる医師はもともとの専門領域を持ち、さらに漢方にて診療の幅を広げようとされています。
医師の9割以上が漢方を使っているというデータもあるなど、漢方が処方される場は広がっています。
現在、約150種類の漢方処方が高品質にエキス製剤化され、健康保険が適用されています。
患者は、さまざまな訴えをもって受診されます。
どの専門領域にも属さない症状で、かつ複数の訴えがある方も非常に増えています。
臓器別に診断すると、各診療科がいろいろな薬を処方することになります。
漢方では、ある症状を治すとまったく関係のない別のものが治ることがあるのです。
そうした体全体を包括的に見ていく漢方の利点は、現在の医療には必須のものではないでしょうか。
漢方診療が求められる最も重要な理由は『疾患』(disease)と『病い』(illness)を同時に把握し治療することにあります。
『疾患』の診断は西洋医学で行われていますが、しかし『病い』がよくならない患者もいます。
個々の患者に対し、感情・思い・身体的な影響・希望・家族・経済性・職業などの『病い』の背景を理解することが非常に重要になってきます。
漢方治療の特徴である全人的医療とはこのような場面で活用されることを期待しています。

Ⅱ.漢方治療について

漢方薬はひとりひとりの個人差を重視し、体質や病気の状態を見極めながら最適な漢方薬を使い分けていきます。
しかし、漢方が万能だというわけではありません。
手術を要するものなど、西洋医学での治療の方が適している病気はたくさんあります。
西洋医学と漢方医学をうまく組み合わせて治療していく事が、患者さんのためには最適な治療法だと思っています。
現在、世界中で漢方等の伝統医学が現在の医療体系に取り入れられています。医者任せではなく自分自身にとって何がよいかを考える時期が来ていると思います。
漢方を利用したいと考えるならば、やはり西洋薬を使用するときと同様、漢方薬に精通した医師に診察を受けることをお勧めします。

Ⅲ.漢方医学の考え方

漢方薬ならば誰が飲んでも、どんな病気にも大丈夫であるという考え方は間違っています。
漢方薬は人間の経験が蓄積されてできあがった薬です。
新薬ならば動物実験などを行って有効性や安全性を確かめるような事を行いますが、漢方薬の場合はいきなり人体実験でした。
科学が発展していなかった時代ですから致し方ないのですが、現在、私たちが用いている漢方薬もそのような多くの人体実験を繰り返して完成されたものです。
充分な薬やまともな医療の無かった時代ですから、たぶん多くの方の犠牲の上に今の漢方薬が作られたのでしょう。
それだけに漢方薬の用い方には慎重で、「薬は毒であり、偏ったものである。」という考えを基本に、有効な作用だけでなく、有害な作用にも絶えず気を配って処方を決定しています。
患者さんとのコミュニケーションがとてもよくなることが、漢方治療の良さかもしれません。
自分のからだを一番知っているのは患者さんご本人です。
訴えをうまく表現できない人からその症状を引き出してあげるのが医師の働きであり、的確に症状の変化を読み取れるのは患者さん自身です。
話したいことがあってもなかなか話しづらい状況やご本人自身が関係ないことと思っていたことなどを気づかせてあげることが漢方治療のメリットではないでしょうか。

1) 漢方薬を決めるときはどうしたら?

漢方薬を服用するためには漢方医学の診断方法である「証」に基づいて漢方薬を決めなければなりません。
ただ、漢方薬ならば誰が飲んでも、どんな病気にも大丈夫であるという考え方は間違っています。
漢方薬は人間の経験が蓄積されてできあがった薬です。
新薬ならば動物実験などを行って有効性や安全性を確かめるような事を行いますが、漢方薬の場合はいきなり人体実験でした。
科学が発展していなかった時代ですから致し方ないのですが、現在、私たちが用いている漢方薬もそのような多くの人体実験を繰り返して完成されたものです。
十分な薬やまともな医療の無かった時代ですから、たぶん多くの方の犠牲の上に今の漢方薬が作られたのでしょう。
それだけに漢方薬の用い方には慎重で、「薬は毒であり、偏ったものである。」という考えを 基本に、有効な作用だけでなく、有害な作用にも絶えず気を配って処方を決定しています。

2) 漢方薬を決めるときに重視するものは?またデメリットは?

検査技術が発展した現代でも昔とほとんど変わらない診断方法により漢方薬を決定します。
漢方薬を決めるには、病名を決めるよりも病人の訴えや自覚症状、他覚症状を総合的にとらえて判断しています。
ですから、診断能力そのものは、現代医学とは比べようもありません。
がんを早期 に発見できるわけではないし、血液・生化学的な異常も認識できない。
むしろ漢方医 学は不備の多い医学です。
実際に、胃がんの人の腹痛に漢方薬を使うと痛みが消えてしまう。
これは患者さんにとっては大変なデメリットです。
このことをふまえた上で、私たちは西洋医学的診断を行ったうえで漢方医学的な診断を行います。
また、医業を行う上の生命線ともいえる薬をいかにうまく使ってあげられるかを考えて西洋薬、漢方薬、あるいは両者を併用するなど患者さんに一番メリットのある方法を考えています。
これにより幅広く患者さんの訴えに対応できるようになると思います。

3) 漢方診療を行うメリット

患者さんとのコミュニケーションがとてもよくなることが、漢方治療の良さかもしれません。
自分のからだを一番知っているのは患者さんご本人です。
訴えをうまく表現 できない人からその症状を引き出してあげるのが医師の働きであり、的確に症状の変化を読み取れるのは患者さん自身です。話したいことがあってもなかなか話しづらい状況やご本人自身が関係ないことと思っていたことなどを気づかせてあげることがメリットではないでしょうか。

4) 篠ノ井総合病院で漢方外来を行う理由

現代医療の中で今後漢方医学と西洋医学の融合が求められると思います。社会の 急激な変化、人口の高齢化は、さまざまな成人病の増加をもたらしました。
これらの 疾患はつねに慢性に経過し、急性熱性の感染症には大きなカを発揮した西洋医学においても、その治療には難渋し、概して有効、適切な治療法を欠く場合も多くなってきています。
また、9割以上の医師が日常の診療に漢方薬を用いていますが漢方医学の考え方に基づいて処方されているとは言いがたい状態です。
漢方薬は漢方医学の使い方で最も効果が現れます。
医療経済の面でも安価な漢方薬が見直され最近では欧米諸国では代替・相補医療が多く研究されています。
その動きの中で個別的な対応に優れる漢方医学に関心が寄せられるようになってきました。
幸い私のいる篠ノ井総合病院は西洋医学にたけた先生方が後ろについています。
西洋医学のすばらしい診察治療方法に、多くの経験を持つ漢方医学を加えることで患者さんに最善の医療を提供するためにも基幹病院での漢方外来が必要になってきています。

漢方のミニ知識

1.漢方薬を服用する為の基礎知識

漢方薬を服用している、服用してみたい方はたくさんいます。
しかし、そのような方の中には漢方薬の本質を知らなかったり、間違って使われている方も多く見受けられます。
誤った知識や服用では漢方薬の力を十分に発揮できないばかりか、場合によっては体に害を及ぼすこともあります。
ここでは漢方薬についての基礎知識を簡単にお話しいたします。是非、参考にして下さい。

2.漢方薬は日本製品???

えっ、意外と思うかもしれません。
漢方薬というと中国が本場のような気がしますし、日本はそれを真似して使っていると思っている人がけっこういます。
しかし、実は漢方という言葉は明治に日本で作られた言葉で、中国では漢方という言葉は用いず中医学と呼んでいます。つまり漢方という言葉を簡単に説明すれば日本の伝統医学と言うことになります。

3.漢方薬の原料は意外と身近?

漢方薬は何種類もの薬草を混ぜ合わせて作られています。
しかし、ただ単に混ぜているのではなく厳格な規則により行われています。
また、化学的に合成された物はなく、すべてが天然又は栽培された生薬を用いています。私たちの身近にある、生姜、シナモン、ハッカ、カンゾウ、芍薬、牡丹、ナツメ、ミカンの皮、ベニバナなど非常に親近感のある植物が数多く漢方薬の原料として用いられています。

4.漢方薬はどこから来たの?

漢方薬の基礎は今から約2000年ほど前の中国漢時代に張仲景という人により完成されたと言われています。
その人の書いたと言われている「傷寒論」という書物は漢方研究家にはバイブルのように重要な書物となっていますが、日本には奈良時代以前に遣唐使、遣隋使により教典や薬と一緒に日本に持ち込まれました。
奈良の正倉院には現在でも当時の貴重な薬が保管されているのは有名ですね。
その後、鎌倉、室町、江戸と中国からきた医学は日本の国民性と風土に合うように研究、改良そして発展しながら現代に至っています。

5.漢方医学の考え方は?

漢方薬ならば誰が飲んでも、どんな病気にも大丈夫であるという考え方は間違っています。
漢方薬は人間の経験が蓄積されてできあがった薬です。
新薬ならば動物実験などを行って有効性や安全性を確かめるような事を行いますが、漢方薬の場合はいきなり人体実験でした。
科学が発展していなかった時代ですから致し方ないのですが、現在、私たちが用いている漢方薬もそのような多くの人体実験を繰り返して完成されたものです。
十分な薬やまともな医療の無かった時代ですから、たぶん多くの方の犠牲の上に今の漢方薬が作られたのでしょう。
それだけに漢方薬の用い方には慎重で、「薬は毒であり、偏ったものである。」という考えを基本に、有効な作用だけでなく、有害な作用にも絶えず気を配って処方を決定しています。
6.漢方薬の処方の決め方は?
漢方医学の診断方法は人間の五感に頼っています。
血圧計、レントゲン、体温計や検査技術の無い当時ではそれしか方法がなかったわけです。
しかし、検査技術が発展した現代でも昔とほとんど変わらない診断方法により漢方薬を決定します。
漢方薬を決めるには、病名を決めるよりも病人の訴えや自覚症状、他覚症状を総合的にとらえて判断しています。

医師紹介

山川 淳一(やまかわ じゅんいち)

漢方診療科部長、総合診療科副部長 平成9年卒

主な職歴

金沢医科大学総合診療科

資格

日本内科学会認定内科医・指導医
日本東洋医学会専門医・指導医
日本病院総合診療医学会認定医・指導医
日本プライマリケア連合学会認定医・指導医
日本医師会認定産業医

専門分野

漢方治療

担当医表

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(PM)
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