診療科

循環器内科

概要・診療方針

循環器疾患全般を担当いたします。
心臓血管外科と一緒のチームで診療しています。緊急症例に対しては365 日、24 時間体制で対応いたします。虚血性心疾患、不整脈、心不全、大動脈疾患、四肢動静脈疾患などを専門としております。重症冠動脈病変に対するロータブレーター、心肺蘇生術に対する低体温療法、重症虚血肢に対するカテーテル治療、重症心不全に対する両心室ペースメーカー植込み術、不整脈に対するカテーテルアブレーション治療などを積極的に行っているのも当科の特徴です。また検査、治療方針が決定した患者さんはできるだけ地域の医療機関にフォローアップをお願いしています。

主な疾患と治療方法

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虚血性心疾患
心臓に栄養を供給する血管を冠動脈と言い、心臓の表面を走行する動脈です。虚血性心疾患とは冠動脈の血流が悪くなる疾患の総称で、大きく分けると心筋梗塞と狭心症があります。
心筋梗塞
心臓は1日約10万回の拍動を繰り返しています。心臓の壁は心筋という筋肉でできていますが、手足の筋肉と異なって疲労して筋肉痛を起こすこともなく、寝ている間も休みなく勤勉に動き続けています。ただ、ほかの臓器と同様に血液を送る冠動脈の動脈硬化により血流が悪くなると虚血という状態になります。動脈硬化では血管壁にコレステロールがたまり、それが破裂すると血栓という血液の塊ができて突然つまってしまいます。血流が途絶えて20分以上経過すると心筋の壊死が始まり心筋梗塞になります。一般的な症状は激しい胸痛・冷汗・嘔吐・死の恐怖を感じたり、危険な不整脈のため失神することもあります。しかし逆に糖尿病の方は胸痛がでにくく、しばらく気づかれずにいることもまれではありません。閉塞した血管は早期に血流を回復させると、心筋壊死の範囲を最小限にできるといわれています。心筋梗塞発症から6時間以内に血流を再開させる血行再建治療を行なうことが大切です。当院では心筋梗塞の診断から30分以内に心臓カテーテル治療を始められる態勢をとっています。
狭心症
冠動脈の狭窄が原因で、心筋壊死は伴わないのが一般的です。坂道や階段を昇った時などに脈拍が上がると、少ない血流では足りずに胸痛や胸部圧迫感が起こります。長くとも15分以内に治まりますが、頻繁に起こったり症状が治まりにくくなっている時は心筋梗塞の前兆の場合もあります。冠動脈の治療にはカテーテル治療とバイパス術がありますが、ここではカテーテル治療のお話です。カテーテルとは管のことですが、手首・肘・鼡径部の動脈から検査用であれば1mmちょっと、治療用であれば2mm程度の太さのカテーテルを心臓まで通し、冠動脈の入口部に挿入して造影剤を流して狭窄部・閉塞部を確認します。治療する血管にガイドワイヤーを通過させ、血管内超音波で病変部の状態を評価します。血栓がある場合は血栓吸引を行い、バルーンカテーテルで拡張後にステントという金属の網でできた筒を冠動脈内に留置します。近年では再狭窄を予防する薬剤を塗った薬剤溶出型ステントが主流となり、治療成績は非常に良くなっています。動脈硬化で非常に硬くなった血管では、ロータブレーターという石灰化を削る治療法があります。狭心症は冠動脈の狭窄部を拡張すれば症状がなくなります。しかし心筋梗塞は心筋壊死を起こしており、そのあとに不整脈・心不全・心破裂などの合併症がおこる恐れがあるため安静制限が必要です。当院では一般的に狭心症は2泊3日、急性心筋梗塞は14日間の入院治療をしています。
動脈硬化性疾患
主に下肢動脈の閉塞や狭窄を閉塞性動脈硬化症と言います。歩いているとももやふくらはぎの筋肉が疲れて休まないと歩けなくなる間欠性跛行や、ひどくなると足の壊死を引き起こします。下肢動脈の狭窄・閉塞に対してもステント留置術を行ない症状を改善することができます。また、当院では脳に血液を送る内頚動脈の狭窄に対しても脳神経外科で内頚動脈内膜剥離術・循環器内科で内頚動脈ステント留置術を行なっており、それぞれの患者様に関して両科で適した治療を検討しています。
急性動脈閉塞症
心房細動という不整脈が原因で心臓の左心房に血栓ができ、全身の色々な動脈につまってしまうことがあります。代表的なのは脳梗塞ですが、それ以外にも手足の動脈・腎臓の動脈・腸の動脈などが閉塞して命に係わることがあります。治療は血栓溶解療法といって血栓を溶かす薬剤を点滴したり、手足の動脈であれば血栓を取り除く血栓除去術や血栓吸引術を行ないます。しかし最も大切なのは予防です。心房細動の患者様のうち心房内血栓ができやすいと思われる方は、抗凝固療法といって血液を固まりにくくする薬を内服したほうが良いとされています。
深部静脈血栓症と肺動脈血栓塞栓
深部静脈血栓症はエコノミークラス症候群として知られています。窮屈な姿勢で長時間じっとしていると下肢の静脈に血栓ができてしまうことがありますが、これ以外にも骨盤内の腫瘍などによる静脈の圧迫が原因になることもあります。症状は下肢が腫脹して痛みを伴いますが、この血栓が血流に乗って流れて行き、肺動脈につまると非常に危険な状態になります。大きな血栓であれば突然死の原因にもなります。下肢静脈に流れて行きそうな大きな血栓がある場合、下大静脈フィルターを留置して血栓が肺動脈につまるのを予防します。

医師紹介

矢彦沢 久美子 (やひこざわ くみこ)

循環器内科部長、心臓血管センター長 平成6年卒

主な職歴

信州大学第三内科、小諸厚生総合病院循環器科、福山循環器病院内科

資格

日本内科学会認定内科医
日本循環器学会認定循環器認定医
「植え込み型除細動器(ICD)ペーシングによる心不全治療(CRT)」研修終了証

専門分野

虚血性心疾患、心不全、不整脈、末梢血管疾患など循環器系の疾患であれば精一杯努力します。

橋詰 直人 (はしづめ なおと)

循環器内科医長、平成17年卒

主な職歴

長野赤十字病院、信州大学医学部附属病院、小諸厚生総合病院、信州上田医療センター、市立岡谷病院

資格

日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
日本循環器学会認定循環器専門医
日本医師会認定産業医
日本心血管インターベンション治療学会認定医
「植え込み型除細動器(ICD)ペーシングによる心不全治療(CRT)」研修終了証

専門分野

心血管インターベンション

丸山 拓哉(まるやま たくや)

循環器内科医長 平成19年卒

主な職歴

長野松代総合病院、信州大学医学部附属病院、諏訪赤十字病院、北信総合病院

資格

日本内科学会認定内科医
日本循環器学会認定循環器専門医
日本心血管インターベンション治療学会認定医

小塚 綾子 (こづか あやこ)

循環器内科医師 平成15年卒

主な職歴

長野赤十字病院、信州大学医学部附属病院、伊那中央病院、長野市民病院

資格

日本内科学会認定医、日本循環器学会認定専門医

 平林 正男(ひらばやし まさお)

循環器内科医師 平成22年卒

主な職歴

長野赤十字病院、信州大学医学部附属病院、飯田市立病院

資格

日本内科学会認定内科医

神﨑 佑介 (かんざき ゆうすけ)

循環器内科医師 平成25年卒

主な職歴

篠ノ井総合病院、信州大学医学部附属病院

担当医表

循環器内科
橋詰 矢彦沢 丸山 平林 神﨑 交代制
小塚 小塚 小塚 小塚