統括院長あいさつ
統括院長あいさつ
新町病院は1962年(昭和37年)、篠ノ井総合病院は1967年(昭和42年)に開院した病院です。篠ノ井は当時、わずか30床の病院でした。時代とともに病床は増加し規模を拡大してきましたが、少子高齢化、人口減少の時代を迎え、それぞれ病院の機能の見直しが必要となりました。2019年(平成31年)、新町病院(140床)と篠ノ井総合病院(433床)は統合し、573床の南長野医療センターとして再出発しました。
南長野医療センターとしては篠ノ井総合病院を手術や検査が必要な方を中心とした急性期の病院、新町病院を比較的落ち着いた病状の方のリハビリテーションなど行う回復期・慢性期の病院と位置付けています。
救急医療(心筋梗塞、脳卒中、外傷など)、がん診療、周産期医療、災害医療など様々な医療に対応できるよう整備を進めてきましたが、このセンターのみですべて完結するのではなく、地域の病院、医院、施設とともに協力、連携を進めていきます。
開院46年目の平成25年(2013)より始まった篠ノ井総合病院再構築事業は第1期工事の本館が平成29年(2017)に竣工、第2期工事として新棟(北棟)が令和5年(2023)竣工となりました。これを持って、10年に及ぶ再構築事業の完了となります。ご支援いただきました地域の皆様、関係各位の皆様には厚く御礼申し上げます。
この再構築の10年間、南長野医療センターとしての統合や、地域災害拠点病院の指定、さらには新型コロナウイルス感染症パンデミックがあり、様々な医療情勢の変化に対して対応していくことが求められました。
今回の工事では、分散していた3病棟を新しい北棟(3-5階)にまとめ、利用者の皆様には安全・快適な療養環境を、スタッフには働きやすい職場を目指しました。感染症対策のため、新しい病室はすべてトイレ付の個室としました。また、2階に人間ドックを行う健康管理センター、1階にはリハビリ室・レストラン・売店の移設を行いました。
今回の再構築は完了しますが今後も時代の要請に柔軟に対応して、地域の皆様とともに持続可能な病院となることを目指しております。
さらなるご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
南長野医療センター統括院長 宮下 俊彦