診療科

小児科

概要・診療方針

小児科医は、5名です。
一般外来は、午前中に2 人で分担しております。午後は、予約制による特殊外来を行っております。 入院は、新生児室と一般病室に分かれております。入院患者数は、新生児が10 名前後、乳児期以降の患児が10 名前後です。一般病室入院患者の入院期間は、平均5−6日です。受け持ち制ですが、診察はその日の病棟担当医が全員を回診しております。感染症が主ですので、迅速診断や微量検体検査を用いて診断に努めております。

病気について

病気の治療だけでなく、予防接種や乳幼児健診も大切なことです。
その人のいつもの状態と比較して不調な状態を病気と言います。医療機関では、診察と必要なら検査をしてどのような状態でどのような病気なのかを考えて最適な対応を検討することになります。

 

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全体的なこと
病気が重くなりやすい人は早めの診察と対応が必要です。
  • 生後3か月未満の赤ちゃん
  • 重症化しやすい神経や呼吸器や循環器などの病気がある場合
以下の「3つの条件」から全体の調子を判断することが大切です。
  • 食欲:ふだんとほぼ同じように飲んだり、食べたりできるかどうか
  • 元気:だいたい機嫌が良く、遊ぶことができるかどうか
  • 睡眠:それほど苦しがらずに眠れるかどうか以上の3つがだいたい可能であれば、急いで受診する必要がない場合がほとんどです。逆に「3つの条件」の2つ以上が良くない場合は早めの受診が必要です。
症状別の早く受診した方がいい場合

いずれの場合も、上で述べたように病気が重くなりやすい場合や、食欲、元気、睡眠の「3つの条件」の2つ以上が良くない場合はすべての症状で早めの受診が必要です。

熱がある
  • 元気があっても、4日以上続く場合は受診するのがいいと思います。
    *一般には38℃以上を発熱と考えます。41℃くらいまでの発熱では、熱そのもので脳が障害されることはありません。
    *熱でつらそうな場合は、身体を冷やしたり解熱剤を使用します。
けいれんが起こった
  • 診断が付いているてんかんの人で、けいれんが止まり、意識が戻り、発熱がない場合は翌日の受診でいいのですが、それ以外のけいれんはすべて受診した方がいいと思います。
  • けいれんが5分以上続く、いったん止まったけいれんがまた起こる、1時間しても意識が戻らないなどの場合は救急車で受診する方がいいと思います。
    *顔を横にして吐いたものを肺に吸い込まないようにし、けいれんの持続時間を確認しながら、腕やあしなどがどのようにけいれんしているかをよく見ておくことが大切です。
泣き止まない
  • 強い痛みや呼吸が苦しいことが原因の場合はすぐに受診する必要があります。上の「3つの条件」をよく見るとわかることが多いです。
ぐったりしている
  • ほんとうにぐったりしている場合は、すぐに受診する必要があります。
呼吸が苦しそう
  • 顔色が悪い、呼吸回数が多い、呼吸をするのが大変そうな場合などはすぐに受診する必要があります
  • 声がかすれたり犬の遠吠えのような咳がある場合は、喉頭炎が考えられます。
  • 遊んでいて急にむせて苦しがった時は、のどや気管支などに何かが詰まったことも考えられます。
咳がひどい
  • 上で述べたように呼吸が苦しそうな場合は、すぐに受診する必要があります。
腹痛がある
  • みぞおちの痛みからはじまってだんだん右下腹部へ移動し、痛みのために前かがみで歩く場合は虫垂炎の可能性があります。
  • 6か月から3歳くらいの乳幼児が、周期的につらそうになる、吐く、顔色が悪いなどの症状がある場合は腸重積症の可能性があります。
  • 下痢があり、便に血液がかなり混じる場合は細菌性胃腸炎の可能性があります。
下痢がひどい
  • 元気がなく、すぐに眠りこんでしまう場合は脱水症や低血糖症が考えられます。
  • 便に血液が混じる場合は細菌性胃腸炎が考えられます。
吐く
  • 強い腹痛、激しい頭痛、元気がなくすぐに眠りこんでしまう場合は急いで受診する必要があります。
    *腹部の病気と頭の病気の両方を考えます。
頭痛がある
  • 激しい頭痛、頻回の嘔吐、くびを曲げて下を見ることがむずかしい、意識が低下しているなどの場合は、急いで受診する必要があります。
発疹がある
  • 膨らんだ発疹が出て、痒みが強い場合は蕁麻疹が考えられますが、声がかすれる、息苦しそう、意識が低下してくるような場合は救急車で受診する方がいいです。
  • 発熱、発疹、眼の充血、口唇の発赤、頚部リンパ節の腫れ、手足の発赤の6つの症状のうち4つ以上がある場合は川崎病を疑います。
何かを飲み込んだ
  • 呼吸が苦しそうな場合や意識が低下している場合は救急車で受診します。
  • それほど重症そうでなければ、対応を問い合わせてください。薬物や毒物については日本中毒情報センターに問い合わせることもできます。

予防接種について

こどもと感染症

小児科を受診するこどもさんは学校入学前の乳幼児が多いのですが、その主な理由は、乳幼児がさまざまな感染症にかかるためです。ウイルスや細菌などの病原体が体内に侵入して起こす病気を感染症と言います。感染を経験すると身体はそれを記憶し、次にその病原体が侵入してきた時に感染しないか軽く済むようになっていて、これを免疫といいます。こどもは母親から受け取った一時的な免疫しか持っていないため、多くの感染症にかかりながら自分で免疫を獲得して成長していきます。

以前からの予防接種

予防接種は、病原体の毒性を弱めたものやその一部を体内に入れることにより免疫力をつけて病気から身体を守るために行われます。その医薬品をワクチンといいます。予防するのは重症化する恐れがあり、個人と社会にとって影響の大きい病気です。たとえば、麻疹(はしか)は昔からその子の命定めと言われるほど重症な病気で、日本でも戦後数年間は毎年1万人前後が死亡しました。そのため、麻疹予防接種は早くから行われており、予防接種をした人はほとんど麻疹にかからずに済みます。このような予防接種が日本で広く行われるようになったのは、昭和30年代からです。多くの方がご存じなのは三種混合、BCG、ポリオ、麻疹(はしか)、日本脳炎、インフルエンザと中学生女子に行われていた風疹の各ワクチンだと思います。

改善されつつあるワクチンギャップ

その後、欧米では多くの新しいワクチンが開発されて実施されるようになりましたが、日本では予防接種の副反応が過剰に報道されたこともあり、世界でもかなり予防接種に消極的な国になってしまいました。これをワクチンギャップと呼んで、大きな問題として取り上げられるようになりました。2008年頃から次第に接種ワクチンが増加し、現在広く実施されているのは16疾患となりワクチンギャップはかなり縮小しています。

定期接種と任意接種

日本で行われている子どもの予防接種には定期接種(費用は公費が多い)と希望で接種する任意接種(自費)があります。現在、ロタウイルス、B型肝炎ウイルス、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、インフルエンザなどは任意接種です。任意接種も実施するのが望ましいものであり、これから順次定期接種に移行されていくと思われます。

この数年の大きな変化

最近の母子手帳を見て、予防接種の数の多さと複雑さに驚かれた方も多いと思います。
定期接種については、以下のような変更がありました。

  1. 細菌性髄膜炎予防目的の、インフルエンザ菌b型と小児用肺炎球菌ワクチン開始
  2. 三種混合ワクチンとポリオワクチンを合わせた四種混合ワクチンへの変更
  3. 結核予防目的のBCGは5~7か月の間に1回接種し、ツベルクリン反応検査は中止
  4. 水痘ワクチンの定期接種化
  5. 子宮頚癌予防目的のヒトパピローマウイルスワクチン開始(現在、積極的勧奨中止)
    任意接種については、次のようなことがありました。
  6. 乳幼児の胃腸炎の主な原因であるロタウイルスワクチンの開始と接種率の増加
  7. B型肝炎ワクチンやおたふくかぜワクチン接種率の増加
ワクチンの大きな効果

小児細菌性髄膜炎は年間約1,000人がかかり、放置すれば死亡し治療しても20~30%が後遺症を残す重い病気です。その主な原因であるインフルエンザ菌b型と小児肺炎球菌のワクチン定期接種化により、細菌性髄膜炎が大幅に減少しています。また、ロタウイルスワクチン接種率が増加し、ロタウイルス胃腸炎がかなり減少してきました。

生後2か月からの同時接種が大切

このような数多くのワクチンを適切な時期に終了するためには、複数のワクチンを同時に行う同時接種が必要です。接種ワクチンの本数に制限はなく、効果は変わらず、副反応は増加しません。接種する部位は上腕と大腿です。生後2か月からの同時接種開始が重要です。詳しくは「日本小児科学会 予防接種・感染症」や「ワクチンで防げる病気」のホームページをご参照ください。不明の点は当科外来にお問い合わせください。

乳幼児健診について

目的

健診とは健康診査の意味です。成長と発達、予防接種、事故防止などについて確認し、毎日の育児上の気になる点を相談することなどが目的です。

時期

1か月、4か月、7か月、10か月、1歳6か月、3歳頃に受けます。
1か月健診は出産した医療機関で実施される場合が多いと思います。
また、1歳6か月、3歳の健診は、特に大切な健診ですので必ず受けましょう。
詳しくは、各市町村から配布される健康カレンダーをご参照ください。

医師紹介

小池 健一(こいけ けんいち)

統括院長、病院再構築推進本部統括 S50年卒

主な職歴

信州大学医学部附属病院、長野赤十字病院、北信総合病院、篠ノ井総合病院、アメリカ合衆国南カロライナ医科大学、信州大学医学部教授、信州大学医学部附属病院長

資格

日本小児科学会専門医

日本血液学会血液専門医・指導医

日本癌治療暫定教育医

小児血液・がん暫定指導医

専門分野

小児血液・腫瘍学

諸橋 文雄 (もろはし ふみお)

小児科統括部長、地域周産期母子医療センター長、院長補佐 昭和53年卒

主な職歴

信州大学小児科

資格

日本小児科学会小児科専門医

専門分野

小児科全般

中村 真一(なかむら しんいち)

小児科部長、H3年卒

主な職歴

諏訪赤十字病院、国保浅間病院小児科、長野県立こども病院、信州大学医学部附属病院

長野赤十字病院

資格

日本小児科学会小児科専門医

専門分野

神経、発達障害

 島 庸介(しま ようすけ)

小児科医長 平成19年卒

主な職歴

篠ノ井総合病院、信州大学医学部付属病院、信州上田医療センター、飯田市立病院

資格

日本小児科学会小児科専門医

金井 絢子 (かない あやこ)

小児科医師 平成24年卒

主な職歴

諏訪赤十字病院、信州大学医学部附属病院、信州上田医療センター

山川 直子 (やまかわ なおこ)

小児科医師、平成7年卒

主な職歴

山梨医科大学、塩山市民病院

資格

日本小児科学会専門医

専門分野

小児科全般

担当医表

小児科
午前 中村

諸橋

山川

金井

諸橋

中村

諸橋

中村

山川

金井

諸橋

午後 予防接種 乳児検診

循環器外来

1か月健診

慢性外来

慢性外来