専攻医Medical Specialist Program

総合診療科専門研修プログラムについて

プログラム責任者よりのあいさつ、メッセージ

皆様の中には黒澤明監督の映画「赤ひげ」を見たり、原作である山本周五郎の「赤ひげ診療譚」を読んだ事のある方もいるかと思います。江戸時代の小石川養生所を舞台に貧しく病む者と、そこで懸命に診療する社会の矛盾に対する怒りを持った老医師と、長崎帰りの新進気鋭の若き蘭学医との交流を描いた物語です。現在の医療とは一見かけ離れた設定の物語ですが、根本に流れる人間愛は私たち医療人が忘れてはいけない「心」なのだと思います。そして、この物語の医師達の、病気を見るだけでなく目の前の苦しむ患者様を一人の人間として診るという姿勢は、まさに「総合診療医」が目指す医療に通じるものがあると思います。私たちのプログラムに参加し「赤ひげ総合診療医」を目指しませんか。

理念

急激な高齢化社会に突入した日本において、健康に関する諸問題に関し適切な初期対応をし、患者様の社会的背景まで勘案し、コメディカルを交えての医療対応を行うことは、地域の健康と福祉に貢献する事になると考えます。これらの点に対応できる総合診療専門医を育てる事を目標に当プログラムを構築いたしました。

専門研修の方針

当プログラムは長野市にある2病院で教育を行います。篠ノ井総合病院は、市街地に立地し主に急性期疾患を扱う病院であり、連携施設の新町病院はへき地指定を受けている山間部をカバーする病院です。
1年間は内科研修に充てますが、篠ノ井総合病院は日本内科学会認定医制度教育病院でもあり、内科学会指導医が常勤在籍しておりJ-OSLER(専攻医登録評価システム)を使用した評価を行います。
1年間は総合診療Iのプログラムとして新町病院にて、へき地における一般内科診療、訪問診療、特養などの施設での診療等を行なっていただきます。
最後の1年間は、篠ノ井総合病院にて総診IIとして、総合病院での総診外来及び病棟診療の研修を行い、さらに小児科、救急科研修も行います。
尚、専攻医が複数の場合はローテートの順番が変更になる場合もあります。
また、全期間を通じて総合診療医に必要な個々の研修も行います。
学会への参加、演題の発表、論文の制作に関しても積極的に指導いたします。

指導体制

下記の指導医が協力して指導を行います。また、南長野医療センター全体として全ての医師、コメディカルスタッフが研修に協力する体制をとっております。

 

(篠ノ井総合病院総合診療科医師)

後藤博久(プログラム責任者)、鈴木貞博、山川淳一、小林優人、鈴木慶彦

 

(篠ノ井総合病院総合診療科協力医師)
松尾明美(内科)、児玉亮(消化器内科)、中村真一(小児科)、関口幸男(救急科)
池野龍雄(外科)、外立裕之(整形外科)、本道隆明(産婦人科)
岡田なぎさ(皮膚科)、長谷川実(放射線科)

 

(新町病院医師)
佐藤悦郎、堺澤和泉

 

専門研修修了後の進路として、南長野医療センターへ就職が可能です。
その場合、篠ノ井総合病院総合診療科または新町病院内科での勤務(両病院でのローテートの場合もあります)となります。
研修3年目の時点で、専攻医の希望を聞き進路を決める事になります。
また、信州大学総合診療科に入局希望がある場合は、全面的にバックアップいたします。

 

 

ローテーションのスケジュールと期間(例)

総合診療専門医+内科専門医取得の提案

当院では、3年間の総合診療専門プログラム修了後、総合診療科医員(内科医員併任)として常勤医で残っていただき、内科専門医プログラムに入っていただく事も可能です。(給与に関しては、常勤医として扱います。)

この場合、将来的に内科関連のサブスペの専門医も取得可能になります。

 

(当院では、以下のサブスペシャリティー専門医資格が取得可能です。)

日本消化器病学会消化器病専門医

日本循環器病学会認定循環器専門医

日本呼吸器学会呼吸専門医

日本腎臓病学会腎臓専門医

日本糖尿病学会糖尿病専門医

日本リウマチ学会リウマチ専門医

 

また、病院総合診療学会専門医、新家庭医療専門医、漢方専門医、日本医師会認定産業医

インフェクションコントロールドクター(ICD)、ICLSインストラクター資格の取得に関しても可能になります。

内科専門医プログラム→総合診療専門医プログラムという、逆のパターンも可能です。

 

身分は南長野医療センター(篠ノ井総合病院、新町病院)の正職員で総合診療科医員(内科医員併任)となります。6年間の研修修了時にはそのまま南長野医療センター正職員として継続勤務する事も可能です。

 

日本プライマリ・ケア連合学会と日本内科学会の年会費、両学会の年次総会出席(出張扱)と参加費、両専門医試験受験に関しての受験料(出張扱)は病院内規の範囲内において病院負担可能です。

 

その他、発表のある学会、初期臨床研修医の発表の指導医として出席の学会も出張扱いになります。

 

6年修了後、国内留学、国外留学も可能です。

 

詳細はお問い合わせください。

 

 

総合診療科専門研修プログラム

パンフレット

総合診療専門研修プログラム

新家庭医療専門医プログラム

病院総合診療専門医プログラム

漢方専門医研修

総診紹介チラシ「しののGたいむす Vol.1」

 

当プログラムに関するお問い合わせは、下記までご連絡下さい。

南長野医療センター篠ノ井総合病院 臨床研修科
TEL:026-292-2261
Email: shinogaf@grn.janis.or.jp

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