VOICE先輩ナースの声

認定看護師

患者さんの声なき声を拾ってケアすることは、看護師の基本であり醍醐味

認定看護師
認定看護師
ご自身の専門について教えてください。

認知症看護の専門です。入院されてくる認知症患者さんを、どうやって看護したりケアしたら良いかというのを、病院スタッフへ研修等でお伝えしたり、実際に患者さんと関わっています。例えば、具合が悪くて徘徊したり、不安になって症状が落ち着かなくなったり、入院生活を穏やかに過ごせない方がいらっしゃるのですが、その方に穏やかになっていただけるようにケアしたりしています。

認定看護師になろうと思ったきっかけは?

私自身、祖母の介護をしていく中で、同じく苦しんでいる高齢者の方のためになれたら良いなと思い看護師になったのですが、こうゆう急性期の病院になってくると、介護以外も複雑に絡んでくるので、ケアがうまくいかず、自身も特に認知症の方の関わり方やケアの仕方に悩んでいました。そこで、しっかり認知症の方の役に立てる勉強がしたいと思ったのがきっかけです。

今まで看護師を続けられてこられた理由は?

認知症の患者さんだと自分の苦しさを訴える事が難しいので、私たち看護師が日頃の変化を総合的に見る中で、変化に気づいてアプローチして、表情が良くなったりする喜びを感じてこれまでやって来れたのだと思います。声なき声を拾っていく事が看護師の基本的な部分ですし、醍醐味だと思います。

長く続けてきて良かったなと思うことは?

認知症の方の徘徊の理由が何なのかと勉強することで、だんだん見えてくることがあって、そこに関わらせてもらうことで、その方が穏やかで元々の姿に戻っていらっしゃる。その経過を見ることで患者さんの役に立てたな、と感じる部分がやりがいに繋がっています。突き詰めて言えば、その方の人生にも、良い方へ少し関われたと思ったりします。

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