本館3階病棟は産婦人科・NICUの病棟になります。長野県に11施設ある地域周産期母子医療センターのうちの1施設で、ハイリスクからローリスクまで年間約500件ほどの分娩を扱っています。
また、女性特有の疾患で手術や化学療法などの治療を受ける方が入院されています。
命が誕生する瞬間に立ち会えるのが、病院内でも唯一この病棟なので、スタッフ一人ひとりが命の重さや責任の重さをすごく感じています。ですから産婦さん自身がもつ出産する力や患者さんが病気と闘おうとする力を存分に引き出せるよう、自己研鑽に励んでいるスタッフや向上心のあるスタッフが多いと思います。
「絶対こうでなければいけない」という看護はないので、スタッフがチャレンジしたいと思ったことはまずやってみて「あれが良かった」とか、「もうちょっとこうしたほうがいい」とか、みんなで一緒に考えるようにはしています。
あとは「自分がしてもらったらうれしいと思える看護をしなさい」と私はよく言っています。
横・縦ともにつながりの強い組織だと思います。先輩に対して話しやすい感じもあり、後輩も早く一人前になりたいと思って一生懸命ついていこうとしています。同期同士で行われる研修もあるので、そんなときは職種を超えて和気藹々と話している姿がよく見られます。
他病棟に配属になった同期の看護師とともに行う集合研修のほかに、病棟独自で先輩による勉強会を開催しています。新人委員とプリセプターや主任を中心に年間目標があり、その計画に沿って行います。ただ、進め方は新人一人ひとりに合わせた目標設定をしているので、確実にクリアできたら次の段階が踏めるよう、また、目標設定は新人が自己決定できるように支援しています。
「自分を好きになれない」とか「自分に自信がない」と感じることはありますか?自己否定の気持ちは人生においてよくない影響を与えます。自分を好きになることで人との付き合い方が変わってきます。
患者さんと思いやりの気持ちで接するためには、まず自己肯定感を上げて自分を好きになる努力をしてみてください。ぜひ、自分を信じ国家試験に向け勉強を頑張ってください。