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研修センター長からのメッセージ

「患者本位の医療」を共に考え学ぶ

研修センター長顔写真当院は住みやすさでは全国有数と言われる長野県の中でも東京から新幹線で1時間半という利便性のよい長野市南部地域の拠点病院です。
病院の雰囲気をひとことで表現すれば「まじめで忙しい病院」ということでしょうか。経験症例数が多いことももちろんですが、各科の学会・研究会等の発表や活動が活発であり、病院もそれを援助してくれています。また、創立当初から「患者本位」を考えてきた姿勢は、「社会的ニーズを認識」することにもつながっており、それが初期研修に深い意味をもたせ、またその初期研修が生かせる形で後期研修に臨めるようにつながっています。そのほか各科の垣根が低く縦割り傾向が少ないため、気軽に相談でき幅広く研修できる点や、医局全体としての全科のカンファレンスや勉強会が多く、しかも大変熱心である点なども当院の大きな魅力と思います。
 
今日の医学教育の基礎を築いたカナダ人医師 William Osler博士は、「The practice of medicine is an art, based on science. (医学は科学に基礎をおく技術である)」と述べ、また「患者の側に立つ医療」「ベッドサイドから病気と取り組む」という医師としてのあり方を示されました。この「患者の側に立つ医療」「ベッドサイドから病気と取り組む」という姿勢こそが、当院の理念である「患者本位の医療の実践」であり、病院創立当初から職員一丸となって取り組んできたことであります。患者のニーズは様々であり非常に難しいことではありますが、「患者本位の医療とは何か」を共に考え学んでいければと考えています。初期研修では、臨床研修の理念に応じ医師としてのプロフェッショナリズムを身につけることを柱とし、基本となる内科研修と病院として力を入れている救急とを中心に、初期研修としては外してはならない科を厚労省の規定以上に研修し、偏りのない実力がつくように工夫するとともに、自由に選択できる期間も十分準備しました。基本的常識を含めた優秀な医師を育て上げることを目標としています。

 

専門医研修では、当院が専門研修基幹施設となっている内科、総合診療、産婦人科と専門研修連携施設となっている科とありますが、専門研修基幹施設が中核となり複数の専門研修連携施設と共に専門研修施設群を形成し作成された「専門研修プログラム」に基づいて専門医資格取得を目指した研修を行います。長野市は1998年冬季オリンピックが開催されたこともあり、地方都市としては整備の行き届いた清潔感のある中規模都市であり、病院近くには川中島古戦場、オリンピックスタジアムがあり、スキー(いろいろなスキー場に均等に近い)、山登りやゴルフ場、高原やリゾート地も簡単にアクセスできますし、高速道路を使えば1時間ほどで新潟県の日本海に出ることもできます。長野の澄んだ空気の中での自然に接しながらの研修生活は、大都市では味わえない醍醐味があります。ぜひ充実した研修を受け、私達一般医を含めみんなで一流の臨床医を目指しましょう。楽しみにお待ちしています。

 

臨床研修センター長 松尾明美

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