今日の医学教育の基礎を築いたカナダ人医師 William Osler博士は、「The practice of medicine is an art, based on science. (医学は科学に基礎をおく技術である)」と述べ、また「患者の側に立つ医療」「ベッドサイドから病気と取り組む」という医師としてのあり方を示されました。この「患者の側に立つ医療」「ベッドサイドから病気と取り組む」という姿勢こそが、当院の理念である「患者本位の医療の実践」であり、病院創立当初から職員一丸となって取り組んできたことであります。患者のニーズは様々であり非常に難しいことではありますが、「患者本位の医療とは何か」を共に考え学んでいければと考えています。初期研修では、臨床研修の理念に応じ医師としてのプロフェッショナリズムを身につけることを柱とし、基本となる内科研修と病院として力を入れている救急とを中心に、初期研修としては外してはならない科を厚労省の規定以上に研修し、偏りのない実力がつくように工夫するとともに、自由に選択できる期間も十分準備しました。基本的常識を含めた優秀な医師を育て上げることを目標としています。