医療機器に携わる臨床工学科としても、医療安全=医療機器安全と関連が深くなってきています。
昨今、医療機器の普及は目覚しく、医療機器が無くては医療が成り立たないと言っても過言ではありません。
どんな医療機器でも、その機能が正確に発揮されなくてはなりませんし、なおかつ安全に使用されなくてはなりません。
そのために、臨床工学科では機器の安全管理に力を入れています。
一つは、購入時に最適最良の機器の選択をします。
そして、その機能を最大限に発揮できるように、使用者の機器の理解と操作方法の身につけるための勉強会の実施を行なっています。
二つ目は、機器の使用状態に応じた適切なメンテナンスの実施です。
優れた機器を購入しても、その性能を維持させるにはメンテナンスは必須です。
メンテナンスに関しては、メーカー講習会に参加して終了証をいただくとともに、必要なチェッカー類の整備も行なっています。
もちろんこれらの記録を機器ごとのカルテを作成して保存しています。
近年では「ME機器管理システム」などのコンピュータソフトを使用して管理を実施している施設もあります。
また医療法では「医療機器安全管理責任者」を設置して、院内の機器管理の責任者としての体制の確保も義務付けられています。
三つ目として、医療機器の劣化状況を判断して更新時期の判断を行ないます。
突然故障して使用できなくなると言うことは、機器を使用した業務が出来なくなると言う事で、これは避けなければなりません。
このため機器の故障を未然に察知し、適切なメンテナンスや更新の実施を計画しなくてはなりません。これも臨床工学科の業務です。
近年、機器の管理に中央管理化を行ってきています。
管理を効率良く進めるには最適の方法で、多くの施設でこの方式を取っています。
しかし、昨今の院内感染には注意しなければなりません。院内をめぐる共通機器は中央監視の下で、感染対策をしっかりと行なっておかなければなりません。
それこそ菌の運び屋になってはいけません。また、そのメンテナンスを行なう技士も、使用状況がどうであれ、標準的な感染予防策を遵守しなければなりません。
いろいろな状況の変化に的確に対応できる柔軟性も堅実性も兼ね備えた業務を行なっていかなければなりません。








