X線を使用しない痛みのない検査です。
磁力とラジオ波を使用して、検査対象の体内の画像を生成する方法です。

検査方法
MRIスキャナは、外部の磁場から保護された場所にあります。被験者幅の狭いテーブルに横たわるように指示されます。このテーブルは、スキャナ内のトンネルのような管状のガントリにスライドします。スキャナによって、患者の周辺には磁界が発生し、ラジオ波が検査対象の組織に断続的にあてられます。通常、複数の画像セットを撮影する必要があり、1セットごとに2分から10分かかります。スキャン全体が終了するのには1時間ほど必要です。スキャンによっては、60分以上かかるものもあります。
検査の準備
予備の検査、食事、または薬物に関する準備は通常は必要ありません。撮像前の4時間から6時間は絶食するように求められることがあります。
強い磁力を使用するため、金属製の物は部屋の中に持ち込むことはできません。宝石、腕時計、クレジットカード、補聴器などは破損する恐れがあります。ピン、ヘアピン、金属製のファスナー、および同様の金属製の物体は画像を損なう可能性があります。鉄金属に対して頻繁に接触している場合は(鉄工作業員のように)、MRIの検査が難しくなります。病院のガウンの着用を勧められることもあれば、「運動用のジャージ」や金属ファスナーの付かない同様の衣服ならば着ることができます。取り外し可能な歯科の詰め物は撮影直前に取り外してください。
検査の方法
痛みはまったくありません。磁界や電波はいっさい感じません。主な不快感は、スキャナ内にいる際の密室恐怖症です。人によっては経験する場合があります。横たわるテーブルは、堅くて冷たいかもしれませんが、毛布や枕を頼むこともできます。装置は、大きなうなるような騒音をたてますので、音を和らげるように耳栓が通常、供給されます。検査の実施中は、技師が常に患者を観察しており、部屋に入ってきて話しかけてきたり、スキャナ内のインターコムを通じて話しかけてくることもあります。
動き過ぎてしまうと、MRI画像が不鮮明になる恐れがあります。安静にしていることが困難であったり、精神的に動揺しているときは、鎮静剤を投与してもらうことができます。鎮静剤を飲まされていなければ、回復を待つ必要はありません。MRIスキャンの後には、通常の食事、活動、および薬物の服用を開始することができます。
検査に伴う危険
電離放射線は使用しませんし、通常は、造影剤も必要ありません。この手順はほとんどの場合に安全なもので、副作用についても文書で証明されていません。しかし、胎児に対する強い磁界の影響については現段階でまだ十分に証明されていないため、妊娠した婦人はMRIスキャンを受けないように指示されることが多いようです。(注:現在では造影剤を使うこともしばしばある)
強い磁力は、移植された金属製の物体の位置をずらしたり、作動を混乱させることがあるため、心臓のペースメーカーを身につけた患者はスキャンを受けることができません。また、MRIスキャンの領域に入ることも許可されません。また、人口関節、内耳(移植蝸牛刺激装置)、脳動脈瘤のクリップ、何らかの人工心臓弁、目または他の身体の部分での金属製の異物などの金属物体が体内に存在する患者にも、MRIを使用してはなりません。
MRIは、急性の外傷については通常はお勧めできません。