内視鏡手術センターのご案内
センター長 池野 龍雄

内視鏡手術とは、一般に腹腔鏡下手術と呼ばれるもので、身体に小さな孔(径5~15mmの切開)を数カ所開けて、そこから内視鏡や細い手術道具を挿入し、テレビモニターを見ながら行う手術のことです。炭酸ガスを注入して腹腔内を膨らませながら、手術は行われます。内視鏡手術は、侵襲の少ない手術方法として臨床に取り入れられましたが、20年前の導入時は問題点も少なくなかったのは事実です。しかし最近では、手術手技の改良・進歩、手術機材の開発に伴い、低侵襲で安全な手術として確立されました。

内視鏡手術の長所

1)
患者様にとって
・体液の喪失や出血が少ない
・傷が小さいため、手術後の痛みが従来の手術と比べて非常に少ない
・手術の傷あとが目立たず、美容上も良い
・手術後の腸管の癒着が少ない(腸閉塞が少ない)
・痛みが少ないため手術の翌日から歩くことが可能
・術後の肺炎等の合併症も少ない
・退院や社会復帰も早い
2)
医療者側として
・良好な拡大視野で手術が行える
・モニターで映し出すため術者全員が同じ視野を共有できる内視鏡手術の短所
・手術の難易度が比較的高くなる(習得に時間がかかる)
・手術時間が長くなることがある
・機材への依存度が高い(良質な機材の確保が必要)

癒着がひどい場合や、出血があり止血が難しい場合などで内視鏡手術を続けると危険なことがあります。このような場合は内視鏡手術に固執することなく、通常の開腹手術に切り替えることになります。内視鏡手術が始められた初期の頃には主に炭酸ガスでお腹を膨らませることによる合併症(心臓や肺への負荷、肺塞栓症など)が時にみられましたが、現在では機器の改良や麻酔法の改善などにより、極めて稀になっています。

現在当科では、年間で、大腸・直腸癌30例、胃切除3例、胆嚢摘出40例、虫垂切除10例ほど行っております。

医師紹介

宮本 英雄 (みやもと ひでお)
外科統括部長、昭和58年卒
■主な職歴
信州大学第二外科、甲府市立病院、国立松本病院、辰野総合病院、北信総合病院
■資格
日本外科学会指導医、日本消化器外科学会指導医、日本消化器病学会指導医、
日本消化器内視鏡学会専門医
■専門分野
消化器外科(食道、胃、大腸)
池野 龍雄 (いけの たつお)
外科部長、内視鏡手術センター長、平成2年卒
■主な職歴
信州大学第一外科、国立長野病院
■資格
日本外科学会指導医・専門医、日本消化器外科学会指導医、日本消化器内視鏡学会指導医、
日本消化器病学会指導医
■専門分野
主に消化器外科(食道、胃、大腸、肛門)、腹腔鏡手術
斉藤 拓康 (さいとう ひろやす)

外科部長、平成6年卒
■主な職歴
信州大学第一外科、伊那中央総合病院、長野市民病院、丸子中央総合病院
■資格
日本外科学会専門医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、
日本がん治療認定医機構暫定教育医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、
日本医師会認定産業医、日本食道学会食道科認定医、日本消化器外科学会専門医
■専門分野
消化器外科(食道、胃、大腸)

青木 孝學 (あおき たかひさ)
呼吸器外科部長、昭和62年卒
■主な職歴
信州大学第二外科(助手)癌研究会癌研究所生化学部(研究員)、山梨県市立甲府病院、
厚生連長野松代総合病院
■資格
日本外科学会認定外科専門医、呼吸器外科専門医
■専門分野
呼吸器外科(肺、胸壁、縦隔の疾患を対象とした外科)
鈴木 一史(すずき かずふみ)

外科医長、平成9年卒
■主な職歴
信州大学附属病院、飯田市立病院、岡谷塩嶺病院、国立長野病院
■資格
日本外科学会専門医
■専門分野
消化器外科、一般外科